お願いだから、週52時間バイトして大学に行く僕の話を聞いてください。
煌びやかな大学生活は何を想像するのでしょうか。サークル、勉強、アルバイト、免許合宿や留学も良い。「人生の夏休み」と呼ばれている(ほぼ蔑称でしょうが)大学生活なら、何をするのも自由ですし、きっと楽しいことでしょう。
それは、学費を親が出している場合のみの話ですが。
世の中には
- 奨学金を借りて学費を出す大学生
- それでも足りずアルバイトをする大学生
- それでも足りず学生ローンを借りる大学生
が多数存在します。
ここでは、その最底辺付近に位置する僕の現状と半生をお話します。
できれば、拡散や広めていただいて、なるべく多くの人にこの現状を知って欲しいです。お願いします。
幕間で最近ハマってる曲紹介します。よろしければ聴いてみてください。
今の現状
経緯は面倒なので後述します。
現在僕は
- 日本学生支援機構奨学金(第二種)を月12万借りています
- 夕方に5時間、週4回のアルバイトをしています(20時間)
- 深夜に8時間、週4回のアルバイトをしています(32時間)
- 年120万の学費を納めなければなりません
- 月の家賃、食費、光熱費、携帯料金等を支払わなければなりません
- 所得税、住民税、健康保険料を納めなくてはなりません
この状態で、あくまで大学生として、卒業しなければなりません。
殺すぞ。できるわけねえだろ。
想像してみてください。世のお坊ちゃんお嬢さんウェイ系陰キャ問わず、全ての大学生。月3万で大学に通えた団塊世代、親から仕送り10万とかザラだったバブル世代。
- 週52時間のアルバイトをしながら
- 月12万の借金をしながら
- 大学生として授業に行き、勉強をして
- 就職活動をすることが、
果たして本当にできるのかどうか。こんな状態でまともに大学に通うって、僕はいつの時代の英雄ですか。聖杯戦争に参加するんですか。
非常に厄介なのが、片親でも、親が失業した訳でもないから、奨学金が降りないことです。
次項で解説します。
なぜ奨学金は降りないのか
日本における給付型奨学金には
- 成績
- 家庭状況(主に家族構成)
- 世帯収入
の3要素が判断基準に用いられることが多いです。どれか1種類もあれば、全て採用するところもあります。
家庭状況は主に家族構成を見られ、恐らく原則片親家庭を優遇します。何故なら、世の奨学金は民間含め、片親向けのものが多すぎるからです。日本における離婚率を見ればまあ妥当とも言えなくも無いですが。
ただ、その理論でいくと1万人規模の大学では、数千人単位に奨学金の受給資格があります。奨学生の採用は多くても数百人です。
ここに世帯収入等の都合はありますが、大体580万以下とか激ゆる(僕の家庭は昨年280万です)なので、基本その数千人はあまり揺るがないと思います。
つまり、たった数百人の枠を、ただでさえ片親の千人単位を相手して、その残りカスを争わなければならないのです。
当たり前ですが、弾かれたらその年度の奨学金はゼロです。その金額を稼ぐためにアルバイトや貸与型の奨学金を借りてやり過ごさなければいけません。
そんな状態では、先述の通りまともに大学には通えません。
まともに通えなければ、成績も思うように伸びません。
成績が伸びなければ、応募できた筈の給付奨学金も資格を満たせません。
片親でもない限り、これは無限ループします。
だから、そういう(親は両方居るのに、親が学費を出さない)家庭の人なら一度は、本気で親を殺すか離婚させるか考えたことがあると思います。
僕は20秒に1度は考えています。
経緯
前置きが長くなりましたが、経緯です。
まず最初に、僕の父親はクズです。多分発達障害か何か持ってますけど、医者から診断されている訳ではないので断言はできません。
父は物事の優先順位をほぼ完全に付けられない人でした。かつ、物事を客観的に捉えることが出来ず、いつも超然的で自己中心的でした。父は消費者金融から数百万の借金を抱えていましたが、母と喧嘩して別居した時は死んだ叔父の家に移り住みました。今は住んでいませんが、なぜあの時売らなかったのかは謎です。いらない家電も多く買ってきます。テレビが10数年前のモデルなのにレコーダーだけ最新型を買ったり、HDMI端子が無いのにchrome castを買ってきたり、事前に調べもしませんでした。アムウェイに騙されるような人でした。
その金は学費に充てられることは一切なく、彼の私財になるか無駄金になるか借金の返済費用になるかでした。
ただ、金遣いから考えて、借金額がここまで膨らむはずないので、恐らく父が金の使い道や金に関してよく考えもせずに使ってしまっているからだと思います。
母は特に悪い人でも何でもなかったですが(エディプスコンプレックス的な要素もあると思います)、ストレスを溜めやすい人でした。かつ、あまり強い人ではありませんでした。
僕が12の時に母は倒れ、半身不随となりました。
祖母も同時期に玄関で転倒し、思うように動けなくなりました。
この春から妹は専門学校に通い始めました。毎月11万の奨学金を借りているそうです。
世帯の収入としては、父の収入と母の障害年金、祖母の年金だけです。その収入も父が280万と僕の方が余裕で多いのでどれだけ困窮しているかは分かると思います。
僕の入学金等は父が準備してくれました。そこに関しては感謝していますが、それだけじゃどうにもならない程のマイナスだらけなのが現状です。
父から仕送りがあるとすれば半年に1回、生協の電子マネーに5万円が加算されるぐらいです。換金できない上に反映に10日かかります。用途も大学に限定されて非常に使いづらいです。教科書代で吹っ飛びます。
大学や国は「親が学費を払う」ことを前提としている
長々と述べましたが、ここからが僕の本当に言いたいことです。
確かに、僕自身が親に学費を出してもらったらと考えたり、出してもらってる奴を羨ましく思ったりしますが、そもそも、大学の学費が高すぎるのです。
年で国公立50万、私立文系100万、理系や医歯薬は更に高いです。
昔は3万ほどで大学に通えた時代でした。しかし、大学数も増え、大学全入時代となった現代では、大学の維持のために多額の学費を請求するようになりました。
普通の社会人で考えてみてください。年50万、100万のフリーな金を作ることの難しさを。それを大学生に背負わせているんですよ。その救済措置として奨学金があります。20やそこらのクソガキに借金を問答無用で背負わせることのどこが「救済措置」だよ。給付型も、受けられている学生は「奨学生」全体の数%にしか上りませんし、そもそも、学費を納入できるほどの額は給付されません。
そのため、基本的に学費は親が払います。高いからです。
国も、大学も、地方公共団体も、親が払うと考えています。高いからです。
じゃあ、親が払わない家庭はどうするのか。生活保護は受けられません。これだけ学歴社会なのに大学進学は「贅沢」なんですってお偉い方。
何も援助を受けられず、借金や長時間のバイトをしなければ大学に通えない人は当然、思うように成績を得られることもできないと思います。他の奨学金、院進学、留学等も難しくなります。サークル活動も時間が取れないかもしれません。そんな状態の学生を救う手立ては誰も何もありません。
何故なら、この国の偉い人たちは
人が99%を占めているからです。
経団連と次第厳格化・地方創生に思うこと
まず、経団連は脳みそがウンコでできている為、大学進学は親の力という大前提を何も考えません。就職活動に関してだけ、親の力が届きにくく、かつある程度平等な戦いができる場所であるのです。
大学の成績・留学・院進学全部親の金が無いと成り立たないことを理解していない。大学の単位がもらえるものでも留学は数十万円~かかります。大学院は学部生の8~9割程の学費です。成績に至ってはバイトしてないボンボンの方が成績良いに決まってるだろハゲ。
それに、僕以降の学生は22卒になります。察しの良い人なら分かると思いますが、従来の就活ルールが通用しなくなります。
3年生の段階から就職活動?金持ちしかできねえだろ。
このように、クソアホゴミ経団連は、貧乏人のことを何も考えず全く訳の分からないルールを新設します。僕らが不利なのはデフォなのでまだ良いとして、金持ちがどんどん有利になるルール作るのはなんなん?平安時代?
私大厳格化や地方創生に関してですが、もっと大学を学術機関として発展させてくださいとしか言えません。
僕は心理学を専攻していますが、心理学は大きな国公立大を除いてほぼ私学の独壇場です。日本心理学会の理事より上クラスが何人私大出身者・私大教授だと思ってるんだ。
私大厳格化を進めるならこの国公立と早慶MARCH関関同立しかない世界大学ランキング日本版どうにかした方が良いと思います。真面目に学ばなきゃ、教育機関として優れていなければ就活に不利に働くくせに、そういう大学の定員は削られてきている。笑えてきますね。
終わりに~近況報告~
言いたいことは4割ぐらい書けました。
締めついでに、近況報告をします。先週、先述した深夜のアルバイトをクビになって、向こうの店長と解雇予告手当を巡って争っています。労基と手を組んで請求書を送付しました。これぐらいする大学生もいるんだから、金だけ持ってて何も考えてないモラトリアム優遇なんてしないでください。
また、来期から休学します。流石に週52時間は無理だったからです。
まあ時間が出来たので、気になる項があれば聞いて頂ければいつでも記事にしますし、解雇予告手当争奪バトルは完結次第記事化します。
ではでは、皆さん、程よくキャンパスライフを楽しんでください。
質問等は是非どうぞ。拡散等もお願いします。