今年の金未来杯の感想と個人的順位をつけてみた
今年も金未来杯が終わりました。
今年のラインナップはこんな感じです。
金未来杯出身作家は活躍してますが、金未来杯作が成功したのは『べるぜバブ』以降無い気がします。
去年はそこそこのが多かったので期待していました。
感想とか個人的な順位をつけていこうと思います。
絵バレとかネタバレはしないのであしからず。
1.『ジキルの使い魔』石川光貴
間違い無く今年の本命でしょうね。面白かったです。
割とストーリーはありきたりにも感じましたが、王道で読みやすく、キャラもしっかり立っていたので退屈にも感じず、レベルが高かったです。
正直ここ数年の中でも一番面白かった、ちょっと設定弄れば即連載レベルの面白さでした。
余談ですが、石川先生は3年前の金未来杯にも参加しています。
この時の参加者は
『デビリーマン』で爪痕を残した福田健太郎先生
最近『デモンズプラン』が打ち切られた岡本喜道先生と中々の顔ぶれなので、後をついて行って欲しいです。
2.『除冷師煉太郎の約束』眞藤雅興
良くも悪くもきちんとした作品でした。
よく見たら粗だらけなんだけど、それをひた隠しに取り繕う感じ。
あんまりよろしくない、というか割と不快。
ストーリーも読み切りを前提にしか作ってないし、キャラも立ってない上に使い捨てをするのは読むに堪えませんでした。
でもまあ、絵は凄く上手だったので、期待は大きいです。
というのも、眞藤先生はなんと19歳です。
高校中退してまで漫画に専念するとのことでした。ガッツがすごい、、、。
すでに増刊での掲載経験もあるようなので、小手先ばかり上達した印象を受けました。
ただ、一度連載してみるのもアリだと思いますし、僕自身応援しています。
3.『レイブンブライ』小林英拳
後半の展開は割と魅せられましたが、全体的に纏めきれてない印象でした。
序盤は展開が無茶苦茶で、『煉太郎』とは別の意味で読むに堪えなかったです。
まあ、アクションシーンとかはそこそこ面白かったです。
まあ正直言うと、こち亀が読み切り載せてて微妙に印象薄れました。
どうしても比べちゃうよね、、、。
4.『超加速人間レオ』松原大
うーん。古臭い感じのタイトルで逆に受けを取りに行ったのか、、?
絵に雑な部分が多かったです。デフォルメではない感じの。
ただ、静止画や視線誘導はどの漫画家よりも上手かったです。それこそ、連載作家でもここまで描けるかってぐらいの。
ストーリーは高校上がる前の中学生が書いた感じでした。
というかこの週も、新人賞で16歳が佳作に入ったことにしか目が行きませんでした。
これは純粋にこちらが悪いですね。すみません。
5.『魔法少年X』仲間只一
なんだこれは。光るものが凄すぎる。
ジャンプ読んできたけどこのレベルの天才は初めて見たって。
正直めちゃめちゃ読みづらい、コマ割りはペイントレベル、作者の趣味嗜好が半端無い、それでも演出面や構図が努力でたどり着くそれじゃないです。
好き嫌いはもの凄く分かれる、というより嫌いの方が多いかもしれないですけど、とんでもない新人を見ました。
インパクトは多少薄れますが『東京喰種』を初めて読んだ時と似たような感覚を覚えました。
あと、1枚絵のクオリティが高すぎる。
順位
完成度
- 『ジキルの使い魔』
- 『超加速人間レオ』
- 『除冷師煉太郎の約束』
- 『レイブンブライ』
- 『魔法少年X』
(個人的)面白さ
- 『魔法少年X』
- 『ジキルの使い魔』
- 『超加速人間レオ』
- 『除冷師煉太郎の約束』
- 『レイブンブライ』
絵
- 『除冷師煉太郎の約束』
- 『ジキルの使い魔』
- 『レイブンブライ』
- 『魔法少年X』
- 『超加速人間レオ』
連載可能性(続くかどうか)
- 『ジキルの使い魔』
- 『魔法少年X』
- 『レイブンブライ』
- 『超加速人間レオ』
- 『除冷師煉太郎の約束』
総合
- 『ジキルの使い魔』
- 『魔法少年X』
- 『除冷師煉太郎の約束』
- 『超加速人間レオ』
- 『レイブンブライ』
みなさんはいかがだったでしょうか。
客観的に見ても、今回は『ジキルの使い魔』が頭一つ抜けてるようにも感じました。
連載もしやすそうなので、編集部からも高評価を得られそうです。
また『魔法少年X』には凄く可能性を感じましたし、
『除冷師煉太郎の約束』の眞藤先生の若さにも応援したくなりました。
連載作家も、金未来杯作品は打ち切りというのが多いので、これからに期待ですが、去年よりは楽しめました。
粗っぽいのが残ってる方が面白いですからね。
それではまた明日にでも。