「君の名は。」観たのでネタバレしないように感想。
こんばんは。
公開されて3日目となる「君の名は。」を観に行ってきました。
まだ公開されてから日も浅いので、ネタバレせず感想だけ述べていこうと思います。
映像美について
新海誠作品と言えば、背景などの映像美が代名詞と言っても過言ではないほど映像が綺麗です。
それに加え今回は、以前よりタッグを組んでいた田中将賀さんがキャラクターデザインを担当、著名なアニメーターの原画(例:松本憲生、沖浦啓之、橋本敬史)や、多数の大手アニメ会社の制作協力(例:スタジオカラー、Production I.G)など、とても豪華です。
その名に恥じない映像美を観させていただきました。映像美には、もう言うこと無しです。
(田中将賀さんとのコラボ作品)
演出について
新海誠作品は、淡白で繊細な演出が特徴的なのですが、今回も演出面でそういうのが観られたのは良かったです。ただ、ライト層を狙ったであろう演出も随所に感じられました。キャラクターの年齢的にも、仕方ないことなのでしょうけど。
分かりやすく、シンプルに伝える演出も多かったですね。
後は、新海作品を観たことある方なら「あ!このシーンだ!」と思いたくなるような演出も多く感じられました。
新海作品を観た方はその分2倍、楽しめるかもしれません。
音楽について
ライト層を増やした原因の一つに、音楽があります。劇中歌では4曲(ED含む)、RADWIMPSが担当しました。
唯一ネタバレすると、音楽がかなり主張してくるので、好き嫌いや合う合わないがあると思います。個人的には、ストーリーに支障もきたさないし、展開をテンポ良くしてストーリーに緩急がついていたため、とても良かったです。
音楽と映像との融合、とまではいきませんが、いい具合にマッチしていました。
正直、音楽を担当するのは誰でも良かったなとは思います。パンクやメタルでもない限りは特に気にする訳ではないので。歌詞が~とか言う人はストーリーを観ながら歌詞を聴き考察できる凄い人なんだな、と思うしかないです。あくまで僕はストーリーと映像を観るだけで精一杯です。それを、音楽が手助けしてくれます。
(本当のところを言うと、ストーリーでテンポが悪くなりそうなあまり本編に影響しないようなところを音楽で軽快に流しているので、恐らく音楽をメインに見せるものかなとは思いました。)
声優について
サブキャラは豪華ですが、メインは可もなく不可もなくと言ったところ。俳優が声優をするときは、いつもハードルをかなり下げるのですが、そのハードルは越えるぐらいのレベルでした。
声豚、というほどでもないですが、舞台でもやっていない限り、僕は俳優が声を入れるのは期待していませんし、良いと思ってもいません。数も多く、わずかな人しかなれない声優の仕事を、一俳優が奪って良いわけないからです。
こういう個人的なヘイトは、観る時に偏見を生むのであまり良くないですが、それでも生まれてしまうものです。
今から観る人に一つ助言をするならば、開始10秒で、耐えられるかが決まります。僕は、割と厳しかったです。
ハッキリ言うと、最初はひどいです。それから、幾分かマシになる印象です。
総評
満足しました。あれだけTVで宣伝されてて、ハードルが上がりすぎたかなという印象がありましたが、上がったハードル通りのものでとても良かったです。
ただ、ストーリーに関しては、音楽を挟んだり、新海作品によくある「断片的に見せる」手法もあったりで、2回は観た方がいいかなという印象を感じました。それでも、かなり分かりやすかったですが。
劇場はおびただしいカップルの数でしたが、カップルで観るとまた違ったようにも感じます。結構、カップル向きの映画でした。
エンドロールでは、制作陣の豪華さに驚きました。
全体的に「また観たい」と感じさせる映画でした。新海作品は、個人的に、割と1回で満足するような映画が多いのですが、「君の名は。」はもう一度観たいです。
この映画は
「どの層が」「何を目的にしても」楽しめる映画でした。
映像、音楽、演出、どれも言い方を悪く言うとお金がかかっていて、かつシンプルに、分かりやすく、誰にでも楽しめるように作ってありました。丁寧ですね。
べた褒めするわけではありませんが、初の全国上映の新海作品を、大画面のスクリーンで観られた、それだけで満足です。
まだ観ていない方は、観た方が良いと思いますよ。
それではまた明日にでも。