わたしの本棚 『ようするに、怪異ではない。』
今週のお題「わたしの本棚」
こんばんは。今日は書くテーマがなかったのでお題から選びました。
さて、「わたしの本棚」ということで、普段ほとんど漫画しか読まない僕ですが、是非ともおススメしたい作品があります。それがこちら、
『ようするに、怪異ではない。』です。
既刊は3巻、角川文庫より出版されています。
作者の皆藤黒助様は鳥取県境港市出身とのことで、境港市が舞台となったストーリーとなっています。僕も境港市在住ですので、親近感のわく作品でもあります。
勿論、境港を知らない人でも、十分楽しめる作品となっています。
では、少しだけあらすじを、
東京から鳥取の高校に入学した皆人は、変人美人・ハル先輩から「妖怪研究同好会」に勧誘される。なるべく関わりたくない皆人だったが、強引に巻き込まれて謎解きをすることに!?
作品中のヒロイン、春道兎鳥ことハル先輩は、不可解な事件が起こるたび何でも「それっぽい」妖怪のせいにしてしまいます。それを、「一応」探偵役の冬目皆人が解決していく、というストーリーです。
活発な女の子に振り回される、いい意味で、よくある青春ミステリです。
本作には、個性的な脇役キャラが多く存在しますが、どれも現実にある範疇の上で成り立っているキャラですので、割と違和感なく読むことができます。(読み進めれば分かりますが、約1名を除く)
また、作者様は以前ラノベを書いていたようなので、ラノベしか読まない人でも、サクサク読めるようなフランクな文章で書かれています。キャラなど、ちょっとしたご都合主義な設定もありますが、話を盛り上げるためのスパイスとして、とても機能しています。
あとは、青春ミステリと銘打っているように、大きな事件は起こらず、ごく普通の、思い出の1ページの中にある、ちょっとしたハプニングから、事件に発展していきます。若い人ほど、感情移入がしやすく、読みやすいのではないのでしょうか。
もう1つ書くと、妖怪にちょっと詳しくなれます。ハル先輩はメジャーなものからマイナーなものまで、幅広く妖怪を紹介(語呂がいい)してくれます。実際、妖怪の町境港在住の僕でさえ、知らない妖怪も多かったです。「これを読めば妖怪博士だ!」とはいかないまでも、ちょっとした出来事に、「あれはあの妖怪だ」と思える程には、知識がつくと思います。
長ったらしく書き連ねましたが、一読するのが一番だと思いますので、興味を持った方は、是非とも読んでみては如何でしょうか。
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それではまた明日にでも。