なぜ「マンガ大賞」や「このマンガがすごい!」はよく知らないクソどマイナーな漫画を上位に挙げるのか
毎年末に公開される順位とかを見て、僕は愕然とします。
「なんで『Dr.STONE』が入ってねえんだよ!!!!!!」
過去の受賞作とか見てみると、確かに『進撃の巨人』とか『BEASTERS』とか、向こう10年は看板取れるやつピックアップするのはまあ妥当だと思います。しかし、2位とか3位とかに、マジで聞いたことも無いような雑誌の作品とか挙げてて、「おいおいコイツ大丈夫か…?」ってなります。
事実、そういう作品って、まあ2,3ヶ月ぐらいは書店で面陳や平積みされますけど、1年後には忘れ去られてますよね。確実に。それがいけ好かない。そんな漫画のどこが凄いんでしょうか。
別に作品の内容を否定する訳ではないです。10人の読者が居たら10人とも唸らせる作品があるのも事実です。ですが、1万人読者が居て、その中のたった1%、100人しか唸らない俗に言うクソ作品があったとしましょう。前者と後者では高評価を与えた読者数は10倍です。また、総読者数に至っては1000倍です。そういう漫画の方がよっぽど凄いに決まってるでしょう。
その理論でいくとジャンプ、マガジン、ヤングジャンプぐらいで上位10作品が埋まるんですけど、それで良いと思います。まず、読む前に影響力がある作品の方が他のどの作品よりも優れていると思います。コンビニで並べられてもない、大型書店ですら10冊ほどしか入荷していない雑誌から選ばれる作品のどこが凄いのか、僕には理解できません。
ていうか、その作品の影響で雑誌の発行部数がそこまで伸びる訳でもないのに、書店員も出版社も夢を抱きすぎだと思います。僕も書店でアルバイトしているから分かりますが、本は売れないです。出版不況ですし。
大型書店でも大々的に売ってるのはJCやKCとかですし、確かに他の漫画を売りたい気持ちも分かりますが、そもそも業界的にまず雑誌を売れよって話です。『アクタージュ』とか読んで思いますけど、週刊の内容を高めようとしない癖にコミックスだけ評価高いと読者は違和感を覚えます。(まあアクタージュ展開ダレる所あるけど最近はまあまあ面白いです。)つーか1作品良いのがある程度で雑誌なんて買わないです。だからサンデーはコナンが載ってない週にスピンオフ載せるし、マガジンは化物語リメイクや人気作家の使い回し、ネットの同人漫画っぽいのとか、オタクコンテンツ化してて買う気が起きません。オタクコンテンツならガンガンとかきららで十分なの理解してないと思います。
コミックス読んだ程度で雑誌なんて買わないですし、ならいっそのことジャンプやマガジンから全部選んで雑誌売り上げを上げれば良いんじゃないかと常思う訳です。つーか書店員も毎週ジャンプやチャンピオン買ってる僕みたいな人非常に少ないですし、普通にアニメオタクとかゲームオタクばっかですよ。偏りが生じるわ。
作家やイラストレーターも関わってきた雑誌や作品に影響を受けがちですし、ミュージシャンやお笑い芸人とかスポーツ選手はジャンプ作品やスポ根みたいな分かりやすいの選びがちでしょうが。マンガの専門学生も聞いた人で趣味嗜好が違うんだから必ず偏りが生じるでしょう。ならいっそのこと色んな雑誌の作家と編集だけに絞れば一番まともなの出来ると思います。
てかマンガ専門学生や書店員が、毎週ジャンプ買って花とゆめやアフタヌーンも読み百合姫も熟読してますみたいな凄い奴想像してるんですか?いる訳ないでしょう。ジャンプですら200万部刷ってないんですよ?つまり、毎週定期購読してる僕みたいな人間は2%以下のレアな日本人な訳ですよ?チャンピオンに至っては0.5%以下です。その時点でまともな判断が普通の作家や編集にも出来る訳ないですし、ただ、そうするしか他にないのがそれらの賞がクソたる所以ですね。
個人的に終わったなと思ったのは2016年ぐらいなんですけど、作品が覚えられていないだけでもっと前からクソ賞だったんでしょうね。『中間管理職トネガワ』が受賞した時は宝島社を爆破しようかなと思いましたが、踏みとどまれて良かったです。ていうかスピンオフで漫画賞取るとか論外でしょう。内容はともかく良原作に寄生してるだけじゃないですか。
じゃあ、毎週ジャンプとチャンピオン買ってる0.01%の日本人である僕が選ぶマンガ賞を発表します。
1位 『左利きのエレン』かっぴー/nifuni(集英社)
全部無料で読めますよってオチです。1位に至っては原作あるのでリメイクコミカライズなのもアイロニです。正直本気で全部面白いから一読を勧めます。
「最強のwebマンガ誌」は正直嘘ではないと思います。