朝靄とネクタイ

自己顕示欲と僻みのミックスジュースブログ

Aqoursという疫病神の所為でSaintSnowが負けてしまったことに物申すだけ

8話に対して違和感とか憤りを感じている人だけが読んで頂けたら良いと思います。

9割私怨で1割まともなこと書く予定です。

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まず、負けた原因以前に、第8話のコンセプトを考えます。

それは簡単です。「黒澤ルビイ、鹿角理亞の成長」です。これ以外ありません。

両社とも、考えるきっかけは、SaintSnowの敗北となる構成です。

 

僕は、これがそもそも要らないと思っています。

理由としては、この程度のことならいつでもできる、からです。

2人が考えて、成長する話が描きたいのなら、SaintSnowが地区予選を勝った後にでも適当に確執でも入れれば良い訳で、これがそもそも間違ってることに気づかないスタッフは無能、とまで考えられます。

 

では、逆に、第8話で、上記のコンセプトが描けることをメリットだとしましょう。

その場合、主に2つのデメリットができます。

  • ライバルの消失
  • Aqoursが孤独な戦いとなる

このことについて、解説していきます。

 

まず1つ目の「ライバルの消失」ですが、スタッフがSaintSnowに対してあまりにも無知であったために、まず「ラブライブ!サンシャイン!!」において、どのような位置づけであったのかを説明しなければなりません。

 

今作において、SaintSnowとAqoursは表裏一体な存在として描かれています。

「輝く」という夢の為に「廃校阻止」「ラブライブ優勝」という目的を達成しようとするAqours

「頂点の景色を見る」という夢の為に「ラブライブ優勝」という目的を達成しようとするSaintSnow、

そして、両者の夢の先には「自分が何者であるか」ということが指し示されています。

 

また、両者はお互いを意識しながら切磋琢磨してきました。

お互いと連絡を取り合い、アドバイスをする時もありました。

 

その位置づけのライバルをフェードアウトさせているのです。

自分の作品によっぽどの自信があるのでしょう。過信にしか思えませんが。

 

このデメリットに関しては、Aqoursが前回で「廃校阻止」出来なかったことの目的喪失を描いていることから、それをSaintSnowにも映したのだと思います。

しかし、切磋琢磨してきたグループだからこそ、ここは助け合う場面ではなかったのでしょうか。

手を貸すのはフェアじゃない、とか、自力で気が付かなきゃ意味が無い、というのが描きたいとスタッフが考えているなら、Aqoursに対して壮大なブーメランが向かっていることに気が付いた方が良いです。

前回、自力ではどうすることもできなかったAqoursが学校中の皆に救われたように、孤独のSaintSnowに手を差し伸べるべきだったのです。

 

そして、ここでSaintSnowがフェードアウトしたことで、Aqoursは競い合う仲間も居ないまま決勝にコマを進めることになりました。

前作の消化試合みたいな決勝と違って、今回はガチンコバトル、ビリも少なからずあり得る戦いです。

それに1期から競い合ってきたライバルを入れないのは、100人いたら100人ともそんなことはしない、という程の暴挙です。

スタッフはアニメを見たことがあるのか、それ以前に物語というジャンルの概念を知っているのかすら怪しいレベルです。日本人が日本語話せないレベルです。もはや違う概念の国の方と信じる以外救われる道はありません。

 

確かに、Aqours自身の目的は自己満足でありますが、客観的に大会を観てライバルが居ないのは何も生産性が無いですし、非常に面白くないですね。

 

これが2つ目の「Aqoursが孤独な戦いになる」というデメリットです。

 

最後に、SaintSnowの敗因について考えたいと思います。

 

SaintSnowは、理亞が姉の聖良がラブライブ最後だということを凄く気にしていました。敗因を挙げるならそこにあります。

しかし、それを助長したのはAqoursです。

今まで格下と捉えていたAqoursが一足早く決勝行きを決定し、そのAqoursが激励しに来ている、理亞としてはかなりのプレッシャーです。余計に聖良のことを考えてしまうことでしょう。

 

イヤホンをつけて、聞こえていないフリをしていましたが恐らく嘘です。

音楽をする人間が、わざわざ人の話が聞こえないレベルの音量で音楽なんて聞いていたら、耳が悪くなってしまいますから。

それに果南が「また見せつけるつもりなんでしょ」と煽りを入れてきます。

Aqoursの皆が期待をしているのも丸分かりです。

だからこそプレッシャーを感じ、力んで空回りしたんだと思います。

 

まあ、これが理由なら理亞の責任でもあるのですが、Aqoursはフラグを立てすぎました。

  • ネットで観戦できる大会に現地参戦
  • 理亞が緊張している描写
  • 「参考にさせてもらう」「勝てるよね」などの会話

特に3つ目は、AqoursA級戦犯となり得る十分な理由です。

現地参戦したことも、理亞のプレッシャーを高める結果となりました。

2つ目をルビイだけが気づいていましたが止めることは無理だと仮定しても、Aqoursの立てた負けフラグは1級品です。

 

ここからは個人的見解ですが、SaintSnowは決勝進出ラインギリギリぐらいが良かったと思っています。

前回大会全国8位のグループがミスをするだけであまりにもおかしい展開なのだから、違和感が残りにくいように代替案を提示するべきでした。

地区予選優勝した後でも、聖良と理亞が口論でもして、それをルビイが目撃すれば今回の話は十分描けた訳です。

想像力の欠如、先を見据えていない、どんどん悪い方向に進んでは、賽は投げられたと顧みようともしない、だから負の連鎖に立ち入ってしまうのだと思います。

 

これからライバルもいない決勝でガチンコバトルをして、

即席のようなライバルをでっち上げて、

勝つにしろ負けるにしろ良かった良かったと自己満足、

違うと思います。

 

優勝するためには競い合う相手が必要で、

努力をお互いが認め合えるようなライバルと、

勝つか負けるかの真剣勝負をする、

それこそが必要なのです。

 

AqoursとSaintSnowが決勝という大舞台で優勝を競い合うからこそ面白いのであって、今の「ラブライブ!サンシャイン!!」には全く魅力を感じません。

前回までの2話で落ちた分が上がりきらなっかたのもありました。

まあ、合わない作品だったんじゃない?ということですね。

ただ、ライブは楽しいので、あと5話アニメを観て、ライブのチケットを当てて、ライブを楽しむ、Aqoursとは、そういう存在なんだと、今回ハッキリ分かりました。

逆に良かったです。

 

それではまた明日にでも。