朝靄とネクタイ

ほのぼの現実逃避ブログ

「エロ漫画」が少年ジャンプの巻頭になる現状について

きっかけはこのツイートから

 

 

この方は『ゆらぎ荘の幽奈さん』がジャンプの巻頭カラーで掲載されていることについて嘆いています。

 

知らない方のために説明すると、『ゆらぎ荘の幽奈さん』は週刊少年ジャンプで連載されているラブコメディです。

連載当初からお色気展開全開の漫画ですが、キャラや作品の人気も高く内容もとても面白いです。

ゆらぎ荘の幽奈さん - Wikipedia

詳しく知りたい方はここからご覧になってください。

 

 

さて、本題に入ります。

 

このことについて、大きな反響があったようです。

中でも『まじかる☆タルるートくん』の作者である江川氏のフェイスブック投稿も話題になっています。

www.facebook.com

 

多くの方が「『ゆらぎ荘』のエロは甘いぞ」と声を大にして言っていますが、まずはそれに対して

 

論点ずれてますよ。

と言っておきます。

 

この方は何もエロ漫画は悪だ連載するなと言ってる訳ではありません。

「こういう漫画ですら巻頭が獲れる今のジャンプどうなってんだ?」

と言っているわけです。

江川氏は漫画の描きすぎで頭がショートしたのでしょう。

 

まず、エロ表現に対して何も言及していないのに、表現がどうとかモラルがどうとか言ってる人の気が知れません。論点ずれすぎです。

連想ゲームじゃあないんだから、、、

ツイート主様もこういう意図でツイートしたはずじゃないのに、心中お察しします。

 

 

『ゆらぎ荘』の内容に関しては、エロ表現抜きにしてもとても面白いので、これには異を唱えればなりませんが、ツイート主様も後に「ゆらぎ荘はちゃんと内容がある」と言及しているため、問題ありません。

 

内容が無いのはむしろ『ゆらぎ荘』ではない他の漫画です。

僕はジャンプを6年半自費で購入してます。打ち切り含むすべての作品を購読しています。

その上で他の漫画に内容が無いと言っています。

 

じゃあ何故内容が無いと言えるのか、これがツイート主様に対する答えと言えます。

 

まず、『ゆらぎ荘』が人気になった理由は主に2つです。

  • エロ展開
  • 序盤でのヒロインの大量投下

この2つ目が重要なのです。

 

アンケート至上主義で、早くて5話や6話で打ち切りが決まってしまう少年ジャンプにおいて、アニメ化もした中堅~ベテラン作品もいる中耐えるには、読者を飽きさせない工夫、

もっと言うと、「読者が足切りしない工夫」が必要です。

 

この上でゆらぎ荘のヒロイン投下は良い作戦です。

いつまでも練習試合で県予選もやらないようなスポ根

5話や6話でキャラが3人ぐらいしか出ていないバトル物

こんなもの載せても昔のジャンプでも通用しません。

 

何かとラブコメが多い今日の少年誌ですが、単に現代のスタイルにバトル物を合わせらられない作者の技量不足がこれの原因です。

 

ブラッククローバー』は現代のスタイルに合わせた漫画の代表例です。

主人公やライバルをある程度強くして、パワーインフレかと思うぐらい、敵キャラを使い捨てていきます。

ベテラン漫画が、1回の戦闘に単行本1巻使ってるのを読んだ読者と編集者がそれを真似しようとして失敗するのです。

 

『Dr.STONE』は3700年後の人類がほぼ滅亡した世界観ですが、それですら新キャラをバンバン出してます。

要は、ここまでしないとジャンプじゃ生き残れないということです。

 

これを踏まえた上で言いたいのが、『ゆらぎ荘』はきちんと現代のスタイルに合わせて人気を獲得し、その上でカラーを勝ち取ったということです。

これを見て「ラブコメならいける」「エロならいける」と勘違いした技量もクソもない漫画家が、本当の内容の無い漫画を描きます。

必然的に紙面は、一時的にですがラブコメが増えるため、こういう勘違いをする人が後を絶ちません。

それを見て2chスレ住人たちが「ラブコメジャンプ」とはやし立てる。

 

正に負のスパイラルです。

何が負かと言うと、ラブコメが増えることではなく、本当に内容の無いゴミのような漫画が増えることが負であるわけです

 

これに関しては、編集者もこの一連の勘違いをしているから問題なのです。

昔のジャンプを読んで、研究していないのでは?と問いただしたくなります。

 

もう1度言うと、現代のスタイルは「ラブコメ」「エロ」ではなく「新キャラの投下」「既存キャラの使い捨て」です。

速い展開を読者は好みます。『DEATH NOTE』やその時代の漫画で育った今のメイン読者層なら尚更です。

 

 

最初に戻ります。

ツイート主様。

現代で内容のある作品を描くことに意味はあります。

ですが、「ラブコメ」に囚われた編集者と漫画家が、「内容の無いラブコメ」を描く、それが今の少年誌及びジャンプを作っている現状であることを、どうか知っていただきたいです。

 

 

それではまた明日にでも。