ラブライブ!サンシャイン!! 第十三話感想的なアレ(ネタバレ注意)
こんにちは。
7月から始まったTVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」もいよいよ最終回となってしまいました。思い返せばあっという間でしたね。これで終わってしまうと思うとちょっと寂しいですね。
毎週続けたこの感想記事も、様々な方に支えられ今回が最終回です。気合十分に、書いていこうと思います。
早速振り返っていきましょう。
まだ観ていない方はこちらから、お早めに。
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以下、ネタバレ注意です。
第13話(最終回)をまとめると
- ラブライブ地区予選!でも…
- 0を1にするために
- 「君のこころは輝いてるかい?」
それでは、順を追って振り返っていきましょう。
ラブライブ地区予選!でも…
前回、ラブライブ静岡予選を突破したAqours。名古屋で開催される東海地区(2次)予選突破のため、練習にも熱が入ります。
地区予選はやらないと思っていたので(話数の都合上)、意外でした。
ラブライブ地区予選と同時に、Aqoursが抱えた問題がもう1つ。
そうです。浦の星の統廃合です。
前回、学校説明会の募集をしたのですが、あの時の0人から増えているのかというと……
未だ0人なんです、これが。
この状況をなんとか打破したいと思っている一同ですが、状況が改善されるわけではなく……。
そんな中、千歌たちのために、何かできないかと考える人たちがいました。
ご存じ神モブよいつむちゃんたち。
彼女たちや学校の皆も廃校を阻止したいと思い、スクールアイドルとしてAqoursに協力したい様子です。千歌もこれを快諾、「ダンスは無理でも歌なら」とやる気満々です。前作劇場版の「SUNNY DAY SONG」の時のような展開に。ただこちらは、廃校を阻止するために。どうやらそれを予選でやるようで、もはや予選などお構いなしです。
今の彼女たちをSaintSnowの2人が見たらどう思うんでしょうか。
夜、何か言いたげな梨子に千歌は話します。
「だって、浦の星にいる人は、みんなここが大好きなんだよ?それって、ここが素敵な場所ってことでしょ?」
「なのに0ってことは、それが伝わってないってことだよね。」
「ラブライブがどうでもいいってわけじゃないけど、ここが素敵な場所ってことをきちんと伝えたい。そして——」
「0を1にしたい」
0を1にするために
ついに迎えたラブライブ東海地区予選。
Aqoursのもとには、沢山の浦の星の生徒が集いました。
「これだけの人数がいれば……!」と胸を弾ませる一同ですが、梨子が言いづらそうに口を開きます。
「実は……調べたら、歌えるのは事前にエントリーしたメンバーに限るってことみたいなの」
どうやら、客席に近づいたりすることも禁止されているようです。大きな大会なので、そこら辺はしっかりしてます。仕方ないですね。
しかしこればかりは、よく言った!としか言いようがないですね。
そりゃあ、あくまで視聴者目線での話なんですが、流石に部外者を出すのは良くないとは思います。前回や前々回で「9人で歌うこと」を皆が口にしている以上、話の都合上必要だったとしても視聴者からすれば邪魔者ですからね。
場面は変わり舞台裏、各々は緊張のひと時を過ごしています。
個人的には3年生が語り合うところが好きです。
「千歌ちゃんがいたからここに来れた」と話す曜。「それだけじゃない」と千歌は返します。
「嬉しいことばかりじゃなくて、辛いことや、大変なことだっていっぱいあると思う」
「でもわたし、それを楽しみたい!全部を楽しんで、みんなと進んでいきたい!」
「それがきっと、”輝く”ってことだと思う」
「そうね」とダイヤ。「9人もいるし」と鞠莉。
千歌はトビラに手を当て呟きます。
「9人だけじゃない…」
そして、千歌はトビラを開け、Aqoursの予選が始まります。
「君のこころは輝いてるかい?」
お待たせしました。本編です。
ラブライブ東海地区予選、0を1にするためにAqoursのステージが始まります。
衣装ではなく制服姿のAqoursにスポットが当たり、千歌が声を張り上げます。
「今日は皆さんに、伝えたいことがあります!それは…」
「わたしたちの学校のこと、街のことです!」
軽快にステップを踏み、千歌は続けます。
「Aqoursが生まれたのは、海が広がり太陽が輝く内浦という街です」
「小さくて人も居ないけど、海にはたくさんの魚がいて、いっぱいみかんが獲れて、温かな人であふれる街」
千歌は客席を仰ぎながら、
「その街にある、小さな小さな学校。今ここに居るのが、全校生徒」
「そこで私たちは、スクールアイドルを始めました」
この試みは、すごく面白いと思います。
大事なラブライブの地区予選で、自分たちの学校の紹介をするスクールアイドルがどこに居ましょうか。客席の、集まったモブたちでさえ、歌うことを期待している中、皆の意表を突く素晴らしいパフォーマンスだと思います。
もちろん、大会でこのようなことをするのは評価も良くないものになると思います。しかし、それをあの大舞台でするからこその意味があって、PVやAqoursの活躍だけでは伝わらなかった内浦の良さを伝えようとするその意気込みが、なんだかとても胸を熱くさせてくれます。
これで学校紹介は終わります。
もう一度言います。これで学校紹介は終わります。
「あ、じゃあもう歌うのか」と期待した方。ご安心ください。
謎ミュージカルが始まります。
内容は、「これまでのラブライブ!サンシャイン!!」です。なんと1話から振り返ってくれます。
1話からのAqoursの歩んできた軌跡をこと細やかに皆が説明してくれます。このアニメを13話で初めて観た方でも安心して話について行くことができます。
流石にミュージカルなので、梨子は恥じらいを捨てきれてない感はありますが、ダイヤや善子は驚くほどノリノリな演技(の演技)を見せてくれます。
予選の真っ最中ですが、Aqoursが歩んできたものを見せられて、感動しない人など居ません。客席もそれに段々と呑まれていきます。
なわけねーだろ。
ハッキリ言わせてもらうと、「誰得だよ」という話です。その話を聞いたところで入学希望者が増えるわけでもないのに、わざわざ入れる意味が分かりません。お涙頂戴なんて客やファンは求めていません。これはラブライブです。曲が聴きたいのです。
Aqoursやモブたちが廃校を阻止したいとする中でこの話が、廃校阻止の一体何に役立つのかいささか疑問です。
しかも長い、学校紹介が前置き程度にしか感じないほどに。こう長いと、アニメを観ているラブライバーやアニオタがただただストレスにしか感じていないと思います。
当然ネットでの反応も最悪で、ニコ生でのアンケートでは今までのサ!!の結果からは考えられないような数字を叩き出しています。それもこのミュージカルのせい。
僕は別にミュージカル映画は嫌いではなく、むしろ好きな方なので、初見時は別に何も感じませんでしたが、何度も見返すとこの異様な違和感が徐々に浮き彫りになっていきます。それもこのミュージカルのせい。
ミュージカル映画は、テンポを上げて作品の緩急をつけるために音楽やミュージカル演出をしますが、これはむしろテンポも悪く、ただただ蛇足。
ミュージカルも終わると、いよいよ新曲です。
円陣も前回から完成度を増して、様になっている感じです。ライブでも楽しめそうですね。
一応書いておきます。
「1、2、3、4、5、6、7、8、9」(一応加入順)
「10!!」(客)
「今、全力で輝こう!!0から1へ!」(指をつなげた0の形から1にする)
「Aqoursーー!!」
「サンシャイン!!」(全員)
そして新曲「MIRAI TICKET」が流れます。
早着替えには、突っ込んではいけません。よくあることです。
「ヨーソロー」「船が行くよ」などの歌詞からも察するに、曜ちゃんっぽい曲ですね。キャッチーなメロディーにアニメを詰め込んだかのような歌詞が見事にマッチしていますね。衣装もいい感じです。あとは、映像がかなり動きます。
ラストのサビの「未来チケットかざして」の後、一面青サイリウム(海未カラーではなく曜カラー)になります。Aqours版スノハレ感が出ています。
「想いよひとつになれ」でもそうでしたが、Aqoursはライブでの色変えをしっかりアニメの映像で見せてくれので分かりやすいですね。
ライブでこうなったときの感動は計り知れないですね。
話は変わりますが、曲の最中にモブやAqours関係者が野次馬のようにステージに近づいていましたが、ラブライブの大会規定的にもアウトですし、実際のライブでやろうものならとんでもない迷惑行為なので映像内で見せてほしくなかったですね。
もしかしたらそれが原因で、Aqoursが失格になっている可能性があります。ここら辺は言及されてないので分かりませんが。
映像では千歌が振付を無視したり、曲が終わる前にどこかに行こうとしていたりと奇妙な行動が多く見られましたが、これも大会的にはマイナスでしょう。というか、僕個人もこれにあまり良い印象を抱きません。これじゃあ、千歌ちゃんがただのおかしい人になってしまいます。そういう意味では、よく分からない曲です。
曲の最中、偶然か必然か、学校説明会の希望者が、0から1に(これが見せたかったんでしょうね)。
そして、場面は変わり、内浦の海。
ライブも終わり、一同は記念撮影をすることに。
千歌はこの物語を、こう締めくくります。
「叶えてみせるよ、わたしたちの物語を、この輝きで!!」
「君のこころは、輝いてるかい?」
ラブライブ!サンシャイン!! ~終~
以下、総評です。
今回13話は、総集編と捉えれば、まあまだ観れると思います。
最終話の問題点を挙げるとキリがないので別記事で書きます。ここでも1つ挙げるとすれば、「何も解決していないこと」です。
以前した考察とは大分かけ離れてしまいましたね。しかし、廃校阻止の結果が分からないとは……。
説明会希望者を0から1に変えたところは、一歩前進なのでしょう。本当に一歩ですが。アニメでもしつこく言ってきた「0から1に」というフレーズが実現されて良かったです。思い返せば、これがアニメの主題だったのかな、と。
「輝きたい!!」というメインテーマに沿って、「0から1へ」という具体的な目標が提示され、今までの試行錯誤から気づいたことを、しっかりと表現できている回だとは思いました。
ミュージカルも批判意見が目立ちますが、肯定的な意見も見かけます。僕個人としては、ミュージカルは蛇足であり不必要ですが、これが最終回を良く思わないことに繋がっているわけではありません。他の方はまた違うでしょうが。
ミュージカルに対して僕が言えるのは、「そのシーンのせいで奪われたものが多くあることが問題」ということです。
他のシーンでは「僕たちはひとつの光」のようなシーンがあったり
千歌や他のメンバーのママが初登場したりしました。
ダイヤママかわいいんですよね。千歌ママ(CV:釘宮理恵)は合法ロリという印象でした。どうやら普段は東京に居るみたいなので、お仕事が何をされているのか気になります。
あとは、最終回ということもあり全体的に作画が良かったですね。ライブシーンは劇場版とも見劣りしないほど高いクオリティでした。
モブたちがしっかりと廃校について考えてくれているのを見せてくれたのも良かったですね。ああ、皆が応援してくれているんだ、と。
13話全体として見ると、あまり良い回ではありませんでしたが、ラブライブ!サンシャイン!!というアニメ全体ならば話は別です。
ラブライブ!の新時代を切り開いてくれた気がします。
追記:2期は期待されていますが、個人的にこの13話の中で綺麗に終わらせて欲しかったですね。この様子だとあるのでしょうが、2期を前提にして作るのは、あまり好ましいとは言えませんね。流石に、これで綺麗に終えたというのは無理があるでしょうから。
13話感想記事も、これで以上となります。
思い返せばこの感想記事も、まあよく続けたなと。ブクマ、スター等ありがとうございました。次の記事を書く大きな励みになりました。
読者の方やアクセス数も増えて、ブログ更新が楽しみとなってしまいました。それもこれも、皆さまの支えのお陰です。
他の方の感想記事を見ることもまた、楽しみとなっていました。このアニメを、同じ時間、同じ楽しみを共有していると考えると、何だか凄いことのように感じます。前作はリアルタイムで観れていないので、尚更です。
ラブライブ!サンシャイン!!の記事はまだ書く予定です。
この他にも、全13話すべてまとめた総括記事ともう1つ記事を書く予定です。それで一先ず、TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の記事はお終いとなります。また機会があれば、ぼちぼちと更新していこうかなとは思います。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
それではまた明日にでも。