朝靄とネクタイ

自己顕示欲と僻みのミックスジュースブログ

ラブライブ!サンシャイン!! 第十二話感想的なアレ(ネタバレ注意)

こんばんは。

 

 ラブライブ!サンシャイン!!のTVアニメも残すところあと2話となってしまいました。2クールやりそうな雰囲気ではあったのですが、大人の都合なので仕方ないですね。名残惜しいものです。

そしてこの感想ブログも残すところ2回、ということで、気を引き締めて書いていこうという次第です。

それでは早速振り返っていきましょう。

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まだ観ていない方はこちらからどうぞ

youtu.be

 

 

以後、ネタバレ注意です。

 

さて、第12話をまとめると……

 では、順を追って……

 

ラブライブ予選突破!!だけど…

梨子の居ない中「9人」でラブライブ予選に臨んだAqours

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数日後、ライブを終えた一同は落ち着かない様子。

そう、ラブライブ予選結果発表の日です。

気になる結果は……

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なんと予選突破!!おめでとうございます。

まあ順当っちゃ順当ですけどね。Aqoursの人気的には。

一同も祝勝ムードになります。

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これリアルで買ったらいくらになるんでしょうか。果南ちゃんはこんなものを軽々しく出せるのにも関わらず、シャイ煮に驚きすぎな気もするんですけどね…。

梨子ちゃんも無事に発表会を終えた様子、なんだか良さげなトロフィーも獲得しています。

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そして予選の曲「想いよひとつになれ」のPVも再生回数がうなぎ上りの状態。

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何気に全国16位と凄まじいことになっています。前回のSaintSnowですら28位、すでに超えちゃってますけど一時的なものなのでしょう。

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今更ながら気づいたのですが、このPV画面のランキングってスクールアイドルとしての順位ではなくて動画としての順位なんですよね。よく見ると再生数ではSaintSnowの方が勝っていますが、コメント数やお気に入りの数ではAqoursが勝っているので全国ランキングが上、ということになっていると思います。

 

「この様子なら入学希望者も増えているだろう」と陽気な鞠莉とダイヤ。

なんでも、近々学校説明会もあるとのこと。参加希望を募っています。

ですが……

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「0……!?」

まさかの0人。

見かけはオフ会より集まりそうですし、スクールアイドルのメインターゲットからして来てもおかしくはない気はしますが、現実は残酷です。

しかし、全く考えていなかった訳ではありません。むしろ来ないとは結構思っていました。

以前のブログでPVをボロクソに叩きましたが、正にその通りとなってしまいました。曲が良くても、スクールアイドルとして人気が出ても、それが入学希望者を増やすことや廃校を阻止することに直結する訳ではないですからね。

ryossideriver.hatenablog.com

 

落ち込む一同。

「µ‘sはこの時時期には廃校を阻止していた」「東京みたいに、ほっといても人が集まる所じゃない」曜や果南の言葉は物語ります。人の少ない内浦では、「それ」を成し遂げるのは生半可ではない、ということを。

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「でも、それを言い訳にしちゃダメだと思う。それが分かった上で、私たちはスクールアイドルをやってるんだもん!」

いつにも増して強気な千歌。

 

その夜、千歌はポスターを見つめ、1人で考えます。

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「私たちはµ‘sと、何が違うんだろう……」

自分たちと同じ、普通の女の子たちがキラキラ輝いているだけなのに、千歌は何も思い浮かびません。

「考えてもしょうがない!」と千歌は行動に移します。

 

µ‘sとAqoursの違いとは

一同に電話をかけた千歌は、ある提案をします。

その提案とは…

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µ‘sの目指したものを見つけるために東京へ行く、というものでした。思い付きで東京行くなよ……

ダイヤは子供のころ道に迷ったみたいで、東京にトラウシならぬトラウマを持っている様子。大人でも迷いますよね。秋葉原駅のホームから電気街口に出るのに30分費やした人もいるので大丈夫ですよ。

 

千歌はそこである人と会う予定があるそうで、一行は神田明神へ。

「絶対に東條希だ」と胸を弾ませるダイヤとルビイですが、そこに居た人物は、2人の想いとは裏腹に…

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「お久しぶりです」

お久しぶりです。

8話以降もちまちまと出演していたSaintSnow、本編再登場です。2人を知らない方のために説明すると、北海道在住でありながら東京に来て、時間を縫ってAqoursと会ってくれる「良い人」です。東京に来たのは偶然でしょうけど。連絡取り合っていたんですね。千歌ちゃんはちゃんとアポを取るあたり、しっかりしていますよね。前作主人公と比べて。

 

一同はUTX高校で話を聞くことに。11人とも、生徒ではありません。

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なお、SaintSnowのサイドテールこと鹿角聖良は「再生数は、あなたたちの方が上」と言ってますが多分ミスじゃないかと思われます。

2人はおもむろに切り出します。

「A-RISEやµ‘sと、何が違うのか。ただ、勝って追いついて、同じ景色を見るしかないのかも、って」

僕も、これには納得してしまいました。勝つことや、同じ場所に立つこともまた、違いを見つける方法ではないかと思います。SaintSnowの勝ちへのストイックさも、そうと考えれば納得です。

ただ、千歌はこれに対して

ラブライブ、勝ちたいですか?」

と疑問を投げかけています。「何この子、バカ?」と理亞ちゃんもレスポンスします。「じゃあ何のためにµ‘sやA-RISEはやってきたのか」と聖良。そこを落とされたら終わりですからね。実際、µ‘sもラブライブ出場を躊躇っていた部分もありましたし、「やるなら優勝」とお互いも口にしている通り、どちらのグループも勝ちにこだわっている部分はありました。

ただし、それだけではないのも事実ですけどね。

 

一同はラブライブ決勝会場を見に行くために屋外へ。そこで秋葉ドームで行われることを知るのですが、7話ですでに判明していたはずです。

ryossideriver.hatenablog.com

そこで梨子は皆に提案します。 

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「音ノ木坂に、行ってみない?」

一度は断った梨子ですが、今度は自分から提案する側に。成長ですね。

一行は音ノ木坂学院に行くことに。あ、SaintSnowとは別れました、お疲れさまでした。

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なんだかんだ言って、下からの音ノ木坂は前作でもあまり無かったような気がします。なんだか新鮮でいいですね。

ダイヤとルビイはµ‘sメンバーと鉢合わせすることを期待していましたが、µ‘sが解散してから5年後の世界なので出会える訳ないですね。

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でも穂乃果ちゃんっぽい人居たんですけど。

激似ですが別人のようです。穂乃果の子供説を通すとµ‘s解散後の話がブラックになるのでやめておきます。

この子は母親の制止をよそに「大丈夫だって!」と階段の手すりを滑り降ります。本当に別人ですか?

 

校門前で立ち往生している一同のもとに1人の女子生徒が近寄ります。

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「あの…スクールアイドルの方ですか?」

CV:水瀬いのり

豪華ですね。ネクタイの色的に1年生ですね。どこか小泉花陽的雰囲気を醸し出していますが、個人的にビジュアルは『最終兵器彼女』のちせのような感じがします。

謎の女子生徒は言います。

「µ‘sの人たち、何も残していかなかったらしいです。記録も、優勝の記念品も。”モノなんか無くても、心が繋がっているからいいんだよ”、って」

それを聞いて、千歌は何かヒントを得た様子。梨子も「この学校が好きだったんだ、って」と来て良かったと漏らしています。

一同は学校に向かって一礼します。

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「ありがとうございました!!!」

 

結局何も分からないまま、一行は帰路につきます。

電車に揺られながら窓の外を眺めていた千歌は、何かに気づきます。

そして、提案します。

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「ねえ、海行ってみない?みんなで!!」

 

0から1に

一同は千歌に言われるがまま海へ。偶然にも、そこはあの国府津駅近くの海岸でした。

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そこで千歌は言います。

「私ね、分かった気がする。µ‘sの何がすごいのか。」

「多分、比べたらダメなんだよ。追いかけちゃダメなんだよ…。µ‘sも、ラブライブも、輝きも。」  

「µ‘sのすごいところって、きっと何も無いところを、思いっきり走ったことだと思う。みんなの夢を、叶えるために。自由に、まっすぐに、」

「だから飛べたんだ!!」

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「µ‘sみたいに輝くっていうのは、µ‘sの背中を追いかけるんじゃなくて、”自由に走る”ってことじゃないかな!」

「全身全霊、何にもとらわれずに、自分たちの気持ちに従って…」 

「どこに向かって走るの?」と梨子。

そして千歌は言います。

「私は、0を1にしたい。あの時のままで、終わりたくない!! 」

 「それが今、向かいたいところ」と千歌はみんなに伝えます。どうやら、皆も同じ様子。

「じゃあいくよ!」と円陣を組みます。

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やろうとしたところで、曜が提案します。

「指をコの字にして、つなげて0にして1にしよう」と。

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「0から1へ、今、全力で輝こう!」

Aqours、サンシャイン!!」 

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 この後に千歌が穂乃果に向けてメッセージを送るのですが、ここではあえて割愛します。是非とも、皆さんに見ていただきたいので。感動します。

 

そして、部屋にあったポスターは剥がされていました。

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それでは、12話の総評です。

実質最終回。これに尽きます。

8話や9話で言った「µ‘sからの離別」をアニメの中でキャラクター達がきちんと言ってくれた、神回でした。

今回は、µ‘sからラブライブ!というコンテンツに触れてきた方には、余計に伝わってくるものがあるのではないでしょうか。

少し遡ってみると、Aqoursが始動したときには「µ‘sの方がいい」というAqoursに批判的な目を持った方が多かったことを知っている方もいると思います。その方たちにも向けて「比べたらダメなんだ」と千歌が言っているようにも感じて、目頭が熱くなりました。

今回のセリフ一言一句が、僕らファンにも共通する部分があって、まるでキャラ達と同じものを味わっているような気持ちにさせてくれました。

あと、やはりµ‘sをAqoursが改めて持ち上げて再認識させてくれたな、と。偉大なだけじゃない、彼女たちが教えてくれた一つ一つを、Aqoursは感じているのでしょうね。

 演出では2点、ここに書き留めておきます。

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1つ目は、空を鳥が飛んでいる演出。

音ノ木坂学院前で女子生徒がµ‘sの話をしている時に、上空を9羽の鳥が飛んでいました。この鳥がどちらを表しているのかは分かりませんが、僕はAqoursであると信じています。

今までも鳥の描写が物語の節目節目にありました。この演出はとても好きなので、良かったですね。もしかしたら、最終回でもあるかもしれませんね。

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そしてもう1つは、千歌が鳥の羽根を受け取る演出。

こちらは、第1話でもありました。1度目は内浦の海で、今度は根府川駅のホームで、前作の6thから羽根演出はファンの間でもメジャーなものとなっていきました。

www.youtube.com

この演出の解釈として「µ‘sの想いを受け取る」というものがあります。このシーンは、先に述べた千歌の語りの後にあるシーンなので、想いが伝わったのかもしれませんね。

こちらも、前作から観ている人には感慨深いシーンではありますね。

追記:サブタイトルの「はばたきのとき」もこの羽根のシーンを軸にして決めていると思うので、ラストシーンではありますが12話の要となっているのではないかと予想できますね。

 

 

さて、長々と書いてきましたが、肝心の廃校阻止は、何も進展していません。

次回は最終回、一体どう転がって、一体どう物語を締めくくるのか、とても楽しみです。今から待ち遠しいですね。

皆さんの意見も、良ければお聞かせください。

 

 

それではまた明日にでも。

 余談ですが、ダイヤが持っている「浦女」と書かれた扇子、センス良いなあと思っていたところメモリアルアイテムとなっているようです。ご購入はお早めに。

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